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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (2007) 佐藤江梨子主演ブラックコメディ

『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』を見ました。
このなんか面倒くさいタイトル、そして内容もブラックで面倒くさい家族のお話・・・多分コメディ!?
とにかくこの一家はみんな面倒くさいです。
監督は『桐島部活やめるってよ』『紙の月』で人気の吉田大八監督で、出演は佐藤江梨子、佐津川愛美、永作博美、永瀬正敏。
原作は本谷有希子の戯曲&小説です。

両親の訃報を受け、女優を目指して上京していた澄伽(佐藤江梨子)が4年ぶりに舞い戻ってくる。自意識過剰な彼女は、自分が女優として認められないのは家族、とりわけ妹の清深(佐津川愛美)のせいだと家族をいたぶる。兄の宍道(永瀬正敏)も澄伽には気を遣い、横柄にふるまう彼女によって一家の日常はきしみだしてゆく。--cinema today




東京で売れない女優をしているという澄伽(サトエリ)が、両親の訃報により田舎に帰ってくるところからドタバタコメディ劇が始まります。
田舎には兄(永瀬正敏)、兄嫁の町子(永作さん)、そして妹の清深(佐津川さん)が静かに暮らしているわけですが、兄だけ血が繋がっていないという、複雑さ。
澄伽の乱入により、この家族の過去や現在が絡みあい、かなりアイタタタッ!な感じに。
血の繋がらない兄と妹なんてどうなるか、ってアレしかないじゃん、って感じなんですが、澄伽の強烈さ故、一筋縄にはいかないというか。
両親が死んだという設定はどうでもいいぞとブッとんでおります。

この家族、それぞれ個性的でおもしろいです。
澄伽は売れてないくせになにかと「私は女優よ!」と勘違い甚だしいドSな女王様なので、とにかく周囲をふりまわす。
そしてある過去により「女優で成功できないのはお前のせいだ。」と言わんばかりに姉に徹底的に苛め抜かれる、妹清深。
清深は苛められながらも根っからのクリエイターで、ネタすぎる姉の事を漫画に描かずにいられない・・・ドMの妹かと思いきや、羊ちゃんはドSの姉に牙をむきます(ココみどころ)
姉妹は表と裏で、似たもの同士だな、と思いました。
そして兄嫁の町子さんもすごく面倒くさくて、複雑な生い立ちゆえ超お人よしだけど、なんか乾いていて、夫婦関係のこととかいろいろと病んでいるわけが、一番怖いのはこの人かもしれいな、と。
女達は澄伽を中心に、見事な対立構造です。



そして一家の女たちの中心にいながら見事に踏みつけられるのが血の繋がらない兄の宍道(しんじ)です。
登場するだけでジトーーーッとした空気になるような、暗くて煮え切らなくて・・・という感じ。
澄伽が清深をいじめていていることを知っていても何もできない、妻にもなにもできない。
姉妹はやりあって一応決着はつくんだけど、兄は宙ブラリンでちょっとかわいそうだな、と。

「家族はやっぱりいい」という映画が多いけど、そういう映画とは対極的な映画だと思いました。
家族であることの不幸、わずらわしさや閉塞感を、ポップにブラックに描いた映画です。

サトエリが物凄く光っている映画です!
容姿端麗で極悪最悪女がはまりすぎです。
そしてそんなサトエリと対等のバトルしていた当時高校生だった佐津川さんもすばらしかったです。
永瀬さん、永作さんの存在感については多分言うまでもない^0^

ロケ地は石川県の能登町だそうです。




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■腑抜けども、悲しみの愛を見せろ 本谷有希子著(原作小説)



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