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私は貝になりたい 不朽の名作 中居正広×仲間由紀恵バージョン

「生まれ代わらなければならないのなら、私は貝になりたい」



「私は貝になりたい」は2008年SMAPの中居君主演で映画化された作品です。
1959年フランキー堺亜主演のものがオリジナルだと思ったら、その前年に同じくフランキー堺主演でドラマが作られていたようです。
年輩の方はやはりフランキー堺版だろうと思うのですが、私がはじめて見たのは1994年の所ジョージ版でした。
  1. フランキー堺・ドラマ(1958年)
  2. フランキー堺・映画 (1959年)
  3. 所ジョージ・ドラマ (1994年)
  4. 中村獅童・ドラマ (2007年)
  5. 中居正広・映画 (2008年)

ラスト30分くらいで畳み掛けるようにあれよあれよという間に・・・という感じで、初見は本当にショッキングで呆然でした。
今では考えられないここんな怖しいことが昔はあったんだ、と。
フランキー堺版はその後DVD借りて見ました。
中村獅童さんのものは放送されたことも知らなかったのですが、5回目のリメイクです。

で、中居正広版「私は貝になりたい」ですが、脚本を書いたのが1959年フランキー堺版の監督・脚本だった橋本忍さんが1959年版を改訂し書かれました。
脚本お書きに時89歳とか90歳とか・・・凄い。
監督は中居君の「砂の器」、キムタクの「南極大陸」「華麗なる一族」などをを手がけたテレビドラマ演出家、福澤克雄のデビュー作です。


本土防衛のために従軍していた二等兵清水豊松(中居正広)は、終戦を迎え家族の元へと帰ってきた。平凡でも幸せな家族との日々を営もうとしていた矢先、B・C級戦犯として逮捕されてしまう。豊松の銃剣がアメリカ兵捕虜の腕をかすめたというのだ。それだけのことにもかかわらず、裁判で下されたのは死刑の宣告だった。

二等兵がBC級戦犯裁判で処刑されたという史実はなく、フィクションだそうです。
絞首刑判決を受けた二等兵はいるそうですが、減刑されて絞首刑にはなっていないんだとか。
東京裁判云々、冤罪云々のお話ではなくて、戦争は一市民から見たら人為的な不条理そのものだ、という作品なので、何度見ても、結末が先が予測できてもいたたまれないショックのようなものを感じます。

で、中居正広版「私は貝になりたい」ですが、戦争の不条理さに加えて家族愛を前面に押し出し、感動できるような作品になっています。
多分監督がテレビドラマの監督だからだと思いますが、フランキー堺版、所ジョージ版と比べて分かりやすく感動できる作品になっています。
フランキー堺版、所ジョージ版は感動!って感じの作品ではなかったので。
中居君版は途中かなり「助かりそう」な雰囲気だったのも、テレビドラマの監督っぽいと思いました。
豊松は愛する妻子がいながらなぜ貝になりたいという心境になったのか、ということを、現代人にもより分かりやすく描写していました。

上記のラスト30分ですが、中居君は凄く迫力がありました。
かなりの期間絶食してガリガリの姿なのに肌荒れもしていなくて、流石アイドルだな、と。
中居くんが豊松を演じるから、若い方も興味を持って見たのではないかと思います。

舞台となるのは高知でしたが、撮影は島根県西ノ島町と奥出雲町と少し高知だそうです。
こちらに「私は貝になりたい」のロケ地紹介ページがあります。


○国賀海岸

出典:wiki




■私は貝になりたい 中居正広  スタンダード・エディション [DVD]

■私は貝になりたい <フランキー堺主演1959年度作品> [DVD]

■私は貝になりたい―あるBC級戦犯の叫び(原作本)
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