「探検隊の栄光」は言わずと知れた水曜スペシャルの「川口探検隊」のパロディコメディ映画です。いや、言っても知らない人のほうが多いのかも。
30年ほど前のフェイクドキュメンタリー番組(要はやらせ番組)で、川口浩隊長率いる川口探検隊がアマゾンの奥地やら、未開の秘境やらを探検し、ピラニアと出会ったりターザンと出会ったりするサバイバル番組がありました。ヤラセだということが前提で楽しむ番組です。
しかし当時の小学生達は「やらせか?いや、やらせじゃない。」と熱くディスカッションしたものです。ヤラセと分かっていてもかなり面白くて、見始めたら止められなくなる様な番組でした。子供の頃は川口浩は「プロ探検家」と思っていたのですが、大人になってから俳優だと知りました。
人気が下り坂の俳優・杉崎(藤原竜也)に、伝説の未確認生物(UMA)ヤーガを求めて秘境を探検するテレビ番組の隊長のオファーが舞い込んでくる。その仕事を受けるものの、毒グモとの遭遇や巨大ワニとの乱闘、がけでの危険なシーンといった演出に困惑する。ところが撮影をこなすうちに、杉崎は番組作りにのめり込んでいき……。--cinema today
1960年代、70年代生まれの方は、このあらすじを読めば「杉崎探検隊、川口探検隊そのままじゃん!」と思うことでしょう。内容は「かつて川口探検隊を愛したすべての人達へ。」という感じで、シュールな笑いとともに、川口探検隊、もとい杉崎探検隊の番組制作の舞台裏を描いていています。
なのでサイコーにアホらしくて下らないのでゲラゲラでした。しかし、大の大人達が全力でアホらしくて下らないことをやって、全力で真剣に面白い番組を作ろうという姿勢は熱くて感動すら覚えました。
そしてTVでやらせが発覚すると謝罪のパターンを皮肉っているようにも感じました。みみっちいつまんないヤラセをするから謝罪せよと言われる。ここまで壮大なヤラセで面白ければ、視聴者は喜んで見ると思うんですけどね。
ロケ地は富士山麓、千葉だそうです。
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