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そして父になる 福山雅治祝結婚

・・・ということで福山雅治さん主演の「そして父になる」
6年間慈しみ育てた我が子が、他人に子供だったら?というお話。
映画の題材にもなった赤ちゃん取り違え事件という病院側のミスによる不幸は、昭和の時代にはたびたびあった事件です。
’57~’71年までの間に32件ほどのミスが発覚していて、全体では500件以上の赤ちゃん取り違え事件がベビーブームの頃にあっただろうといわれています。
日本だけの話ではなく世界各国でこのような話があり、フランス映画「もう一人の息子」はイスラエル人夫妻の息子とパレスチナ人の息子の取り違え事件のお話です。
政治的にも複雑な背景があり、息子が実の母に「母さん、ボクは敵ですか?息子ですか?」と問いかけるも姿が大変痛々しいです。
息子に兵役のための身体検査を受けさせたら、本当の息子が”敵”にいたというお話ですから。

本作は日本映画なので、少しだけお気楽に見ることができますが、決してお気楽に見ることはできません。
家族ってなんなんだろう、と考えされられる感動作です。
このような事件に巻き込まれてしまったのは野々村夫妻(福山雅治&尾野真千子)と息子の慶多、斎木夫妻(リリーフランキー&真木よう子)と息子の琉晴。
野々村一家は、夫は都心に住むエリートサラリーマンで、妻は主婦で幸せに暮らしています。
息子が6歳になったある日、病院側から慶多と琉晴の取り違えがあったことを知らされます。
唖然とする2組の夫婦に、病院側は「血を分けた子供を育てるためにも、子供の将来のためにも、両家は今すぐ交流をし、正式に我が子を我が子とするべきだ。」と。
病院側の言われるままに両家は交流をはじめます。
野々村一家は都会のタワーマンションに住む上品なエリート一家、斎木一家は地方都市の街の電気屋さんで店舗月2DK。。。のような住まいで庶民的というかがさつな家庭、ですが両夫婦とも子供を愛し育てて、6歳まで育ててきました。
主人公の野々村夫はエリートにありがちの血の繫がり重視です。
それは自分が父の再婚相手である義母に育てられたということのコンプレックスでもあり、本当の意味での子育てをしてこなかったということでもあります。
そういう意味では野々村夫(血の繫がり)VS野々村妻、斎木夫妻(過ごした時間)の物語でした。

病院の指示で、休みの日に両家一緒に時間を過ごすことからはじめ、交換したときの環境に慣れさせるように週末だけ血を分けた子供たちと過ごすことを始めます。
病院側はこのような事件が度々あるので、対応についてマニュアル化されているようです。
そのようなことをしているうちに、野々村夫は血を分けた琉晴のことはかわいいが、今まで育ててきた慶多と離れることも耐え難い、とやはり思うようになるわけです。
野々村家夫は、自分たちとは全く違う家庭である斎木夫婦のことが好きになれない様子で、「慶多も琉晴も家で育てたい。」などと自分勝手なことをホザき、妻にもドン引きされ、斎木夫かたはドしかられます。
エリート家庭である我が家で育てるほうが2人の息子達にとってもよいなどと思ったわけです。
野々村妻も「琉晴はかわいいが、そう思うたび慶多に申し訳ない気持になる。」と苦しみます。
悩み続けても答えが出ない夫婦。。。そして慶多の思いとは?

斎木夫妻はがさつなんだけど、息子への愛情は野々村夫妻と同じです。
野々村夫妻と違って息子が取り違えられてもひょうひょうとどっちの息子も同じように愛している姿は対照的で良かったです。
リリーさんみたいなお父さんの子供って、絶対お父さんのこと大好きになりそうだし、身近なところで一番いそうで良かったです。
野々村夫はこの経験から「父になる」、斎木夫は子育てをちゃんとしてきて「すでに父だった」ってことだと思いました。

「生みの親より育ての親」と、映画なのできれいにまとめていますが、事実はもっと奇なり。
奥野修司著「ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年」というノンフィクションが本作の参考書籍となっています。
これは沖縄で起きた実際の女の赤ちゃん取り違え事件について17年間の取材により書かれました。
決して「生みの親より育ての親」とはなりません。
愛情を注いでくれる親が親、こちらも家族について考えさせられる名著です。

■そして父になる DVDスタンダード・エディション  
■ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年 奥野修司著(文春文庫)



映画は東京や群馬(前橋)、埼玉などでの撮影だそうです。


○荒川河川敷 (埼玉県寄居町)

引用:公式
両家が河原で遊び、記念写真を撮るシーン。ポスターやDVDのジャケットもこの写真でした。


○ベイコック東部バイパス店 (前橋)

引用tabelog
斎木の妻(真木よう子)がパートしていた弁当屋。
住所:群馬県前橋市西片貝町5-24-13


○利根川自転車道(前橋市石倉町)

引用:公式
野々村夫が「父になった」このシーンの場所。


○越谷イオンレイクタウン(mori)

休みの日に両家が初めて一緒に時間を過ごそうと待ち合わせた場所。
越谷イオンレイクタウンはMoriとKazeがあってMoriにあるみたいです。
住所:埼玉県越谷市レイクタウン3丁目1番地1


○パークハビオ新宿イーストサイドタワー(東京都新宿)

野々村一家が住んでいる高級タワーマンション





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