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鉄道員(ぽっぽや) (1999) 高倉健×降旗康男監督×浅田次郎原作

「俺ぁ鉄道員(ぽっぽや)なんだから、身内のことで泣くわけにはいかんしょ。」


昨日は高倉健さんの一周忌命日だったとTVで見ました。
ファンの方々は「鉄道員(ぽっぽや)」や「幸福の黄色いハンカチ」のロケ地を訪れていらっしゃったそうですね。

そういうわけで今更ながら「鉄道員(ぽっぽや)」の感想文を投下。
この作品は小説も有名で、もはやストーリーを述べるのも愚問というほど、言わずと知れた高倉健さんの後期代表作です。
高倉健さんの鉄道ものと言えば他にも「駅 STATION」がありますが、これもまたいい映画です。

この映画は「泣かせ」の浅田次郎の短編小説が原作です。
この短さの小説で号泣したのは、中学校の国語の教科書に出てきた、新美南吉の「ごんぎつね」以来でした。
多分、本作原作小説で直木賞受賞して以降泣ける小説をよく書いたため、「泣かせの浅田」と言われるようになったような記憶があるような、ないような。
で、その号泣必死な小説「鉄道員(ぽっぽや)」を、降旗康男監督×高倉健主演で1999年に映画化した作品です。

北海道のローカル線、幌舞線の終着駅「幌舞駅」(架空)が舞台となっており、その駅のたった一人の鉄道員である乙松の愚直な生き様と、乙松に人生の終わりごろに訪れた奇跡についてのお話です。
娘が死んだ日も、妻が死んだ日も、駅に立ち続けた男の姿を、かつては栄えた炭鉱町が廃れてき、国鉄がJRになる・・・という時代の移り変わりを背景に描いています。

原作小説もかなり有名ですし、ネタバレしていきますので、未鑑賞の方は以下スルーでお願いします。


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娘が死んだ日も妻が死んだ日も仕事だなんて、今の価値観では非常識だと言われてしまいますが、ちょっと前の日本には、家族より仕事を取ることが美徳とされていた時代もあったように思います。
そういうわけで、この映画は日本人にしか作りえない日本映画だと思います。
昭和の邦画の感じがするのは描いている時代背景だけのせいではなく、降旗康男監督だからということも大きいように思います。
そんな不器用に頑固にしか生きられない古い時代の男の姿の物語で、高倉健さんにぴったりです。

そして、主人公乙松と高倉健さんの生き様がオーバーラップするところが、感動を大きくします。
この映画は高倉健さんの私生活のほうも少し知った上で見ると泣けてしまいます。

「乙松に人生の終わりごろに訪れた奇跡」というのが死んだはずの娘が乙松の前に現れる、という事です。
浅田次郎原作ということでファンタジーのようにも思えるし、乙松が死ぬ前に見た走馬灯のようでもあり幻想的です。
これも健さんがお子さんを亡くしているということとオーバーラップし、とても不思議な気持になります。

この娘の中の一番大きい子を演じたのが、当時アイドルだった広末涼子。
公開された当時はどこがいいのか全く分からなかった広末ですが、今見ると怖ろしいほどかわいい。

そして北海道の四季がとても美しく、厳しく撮られた映画だと思います。

幌舞駅は架空の駅で、撮影は根室本線の幾寅駅でされました。
富良野駅から根室本線で50分程度の場所にある無人駅です。
ロケセットとして美術さんにより建てられた「だるま食堂」も周辺にそのままあるそうです。


○幾寅駅
引用:wiki
今でも看板は幌舞駅のままだそうですが、幾寅駅です。


○だるま食堂
引用:panoramio
だるま食堂の女将女将ムネ(奈良岡朋子)が敏行(安藤政信)と暮らしたところ。











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■鉄道員(ぽっぽや) 浅田次郎著 (原作小説)






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