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青春の殺人者(1976)  監督 長谷川和彦 主演 水谷豊  原田美枝子 桃井かおり他

『青春の殺人者』は1976年に製作された水谷豊、原田美枝子主演作品で、『太陽を盗んだ男』の長谷川和彦監督のデビュー作品です。
千葉県で実際に起きた事件を元にした芥川賞作家・中上健次氏の短篇小説「蛇淫」が原作です。
とりわけ理由もなく両親を殺してしまった青年の苦悩と逃亡劇。
実はこの監督さんの監督作品はこの2本のみで、ご存命でありながら伝説みたいになっちゃってる監督なんです。



内容は両親殺してしまった若者、”ジュン”のとことん後ろ向きな青春という感じでしょうか。
両親を殺してしまったことを分かった上で「一緒に逃げよう。」と言う恋人ケイコからも逃げ、自首することもできない、自殺することもできず悶々鬱々としているという、どこまでも後ろ向きな感じなんですが、描写がかなり鮮烈な感じです。
”殺人者”は両親を殺すとともに”青春”も殺してしまった、というお話です。

ジュンを水谷豊さん、ケイコを原田美枝子さん、ジュンの母を市原悦子さん、そしてちょっとホロッときたのが、超脇役(高校時代の友人の先輩という役どころ)で先日お亡くなりになられた「ちい散歩」の地井武男さんの若き日の姿を見られた事です。
同じく超脇役(高校時代の友人の婚約者)で桃井かおりさん・・・なんとセーラー服姿!
みなさん凄くお若いんですけど、なぜか市原悦子さん(多分当時40歳ちょっとくらい!?)は今とあまり変わってなかった・・・いや、お若いことはお若いんですけど(笑)
この市原さん演じる狂気の母の怪演がすざましく、ホント怖かった><
水谷豊さんはこの情けないチンピラ風の男がすごくよく似合っていて・・・最近の水谷さんのイメージ(右京さん♪)とは全然違います~
17歳でこれがデビュー作品の原田さんはかなり魅力的でした!台詞は棒読みな感じでしたが(笑)
「ハリウッド映画は嫌いだけどアメリカンニューシネマ的な映画は好き。」っていう方は多分お好きではないかと。






水谷豊さんもお若いけど、原田美枝子さんがすごく瑞々しいです。
原田さんの「じゅーんちゃーん♪」が妙に耳に残ります。

あと素晴らしかったのが音楽♪
全編ですごく良い感じの英語の楽曲やインストゥルメンタル楽曲が使われていて、「後で絶対調べてみよう!」と思ったんですが、「もしかして・・・ゴダイゴかっ!?」BINGO♪
しかも「モンキーマジック」以降、出す曲すべて爆ヒットのゴダイゴではなく、ファーストアルバムを出した頃のゴダイゴです。
爆ヒット連発の頃の作風とは明らかに異なります。
1976年にこういう楽曲を作ってしまうミッキー吉野とタケカワユキヒデ・・・すごいなぁ。
1シーン1シーンがゴダイゴの音楽と共に脳裏に強烈に焼き付けられちゃう感じでした。
使われていた楽曲の中で特にお気に入りの曲です!


思い出を君に託そう(ゴダイゴ)


イエローセンターライン(ゴダイゴ)
当時20歳前後の人たちがこんな曲作るなんて!

因みにMY BEST ゴダイゴ BEST3は

1、テイキング・オフ(銀河鉄道999挿入歌)
2、銀河鉄道999
2、ガンダーラ (夏目雅子さんの三蔵法師!)

です♪って当時好きだったアニメとドラマがどうしても上位に・・・


ロケ地は千葉県成田、静岡県 伊豆 白浜です。

    





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