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ボクは坊さん。(2015) 伊藤淳史主演 お坊さんお仕事系ヒューマンドラマ

若い坊さんのラブコメのようなドラマものもTVでやってるし、本作「ボクは坊さん。」も坊さんもの。
「仏教業界がんばってるな~!」
など思いつつもお仕事系ムービーは嫌いじゃないので見てきました。
巷では坊さんバーや坊さんカフェが人気だとか先日TVで見たのですが、実感無く半信半疑であるのが正直なところですが^^;
高野山開創1200年を記念して製作されたものだそうです。
空海が高野山を開創して1200年か・・・改めてすごい歴史だなぁ、と思います。

原作は住職・白川密成氏が実体験をつづり、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載されたエッセイだそうですが未読です。



祖父が他界したのをきっかけにそれまでの勤め先を辞め、四国八十八ヶ所霊場第57番札所の栄福寺住職となった白方光円(伊藤淳史)。24歳で足を踏み入れた坊さん生活には、初めて見る坊さん専用グッズや檀家の人たちとの関係など、知られざる驚がくの世界が広がっていた。さまざまな経験を積む中、自分にどのようなことができるのかを日々考えながら過ごしていく。--cinema today


お遍路さんの57番札所の今治「栄福寺」を舞台に、お坊さん業界のことを楽しくおかしくゆるりと描いていて、最後はホロリとくるエンタメ映画です。
伊藤淳史さん演じる若い新米のお坊さん光円(伊藤淳史)が、坊主としてのお仕事を通して悩み成長する、という王道のお仕事系ヒューマンストーリーです。
しかし、そのお仕事がお坊さんですから、 悩みというのが死生観だったりするしとても興味深かったです。
着えてゆく命と新しく産まれる命・・・
仏教に限らず、なぜ宗教が存在するのかというのは、「死の怖れ」なんだと思いました。
だから死を怖れない人には宗教は不要・・・そんな人間になりたいとは常々思っていたのですが、光円みたいなお坊さんが近くにいたらいいのにな、と思わせてくれました。

エピソードの中には知らなかったことが多々あり新鮮でした。
お坊さんには法事や葬式でお世話になっているけど、お坊さんの仕事についてはよく知っているようでよく分かっていない。
お坊さんの日常とか想像したこともなかったから。
お坊さんだって最初は未熟な若者、それを立派な坊さんに育てるのは実は檀家のじっ様ばっ様だったり周囲の人々で、私達とそんなに変わらないと思いました。
そんな檀家の人達や自身の友達を通して、お坊さんとして悩み、もがき、成長していく光円が、だんだん頼もしくなってゆく様子が描かれています。

そしてお坊さんだって普通の青年で、恋もすれば友達と酒を楽しんだりタバコプカプカ(笑)
そういうわけで普通の青年として悩みも描かれていて、共感するところも多かったです。
光円はお寺の家に生まれて、いつかは家業を継がなければいけない立場で、真言宗・高野山大学を卒業し、お坊さんの資格も取得するのですが、なんと市内の本屋さんに就職するのです(実話だそうです)。
お寺育ちだからいつかは、とは思いつつも、住職になるふんぎりがつかなくて、「普通の仕事もしてみたいから・・・」なんていう煮え切らない感じで。。。これがなんとなく身に覚えがあるような現実逃避なわけで・・・(笑)
決して悟りを開いた公明な人が坊さんなのではなく、宗祖である空海の教えを伝える人が坊さんで、相手に響かなければツッコまれ・・・光円の言葉は友達にさえ響かないという(笑)
そんな普通の青年坊さんの成長物語が楽しく、またホロリときたりしました。

伊藤淳史さんが好演です。
光円の成長の様子が顔つきでわかりましたし、読経も説法もだんだんお坊さんらしくなっていきました。
伊藤さんが小柄なのか共演者が大柄なのかはわかりませんが、ちっちゃくて一休さんみたいなところもかわいかったです。
そして光円を取り巻く人達に、イッセー尾形、溝端淳平、山本美月、渡辺大知、松田美由紀など。

地味めな映画ですが、散りばめられた仏教の教えが胸に染み入る佳作だと思いました。
そして、四国の四季の風景がとても美しく、お遍路さんや高野山に行きたくなるような映画でした。



○栄福寺
栄福寺のシーンは原作者のお寺である栄福寺で撮影したそうです。
栄福寺のHPです。 http://www.eifukuji.jp/



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