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岸辺の旅 Journey to the Shore 浅野忠信×深津エリ 夫婦愛ロードムービー




カンヌ国際映画祭のある視点部門で、日本人初の監督賞に輝いた黒沢清監督の作品「岸辺の旅」(英語題:Journey to the Shore)を見てきました。
原作である湯本香樹実の同タイトル小説は昔読んだことがあり、「死者をどう見送るか」ということを描いた作品だったように記憶しています。

「3年間行方不明となっていた夫の優介(浅野忠信)がある日ふいに帰ってきて、妻の瑞希(深津絵里)を旅に誘う。それは優介が失踪してから帰宅するまでに関わってきた人々を訪ねる旅で、空白の3年間をたどるように旅を続けるうちに、瑞希は彼への深い愛を再確認していく。やがて優介が突然姿を現した理由、そして彼が瑞希に伝えたかったことが明らかになり……。」

淡々と夫婦が旅する様子が描かれているロードムービーなんですが、思った以上に純愛です。
しかし、ちょいと訳アリな夫婦で訳アリな旅、更に旅先で出会う人も訳ありなわけですが。
予告編を見るとハートウォーミングな人間ドラマですけど、かなり違います。





----------------以下ネタバレ少々含みます--------------------





予告編で言っちゃってるけど、夫の優介は死者なんです。
・・・ってわけで優介は幽霊です。
優介が死んだ後、3年間辿ってきて道を、生きている妻瑞希と逆ルートで旅をする、という神秘的な旅です。
タイトルの”岸辺”は三途の川の岸辺で、仏教で言うところの”此岸”(こちら側)と”彼岸”(あちら側)です。
原作もそうなんですけど、仏教の影響が強い日本人の死生観を描いています。
そういうところがキリスト教圏の方たちには神秘的に感じるのではないかと思い、カンヌの賞受賞となったのかな、というところを原作を読んでいたので感じてはいました。
なので、旅先で出会う人も死者だったりするのは、成仏していない人、みたいな感じです。
外国の方には目新しいアプローチでも、我々日本人にはそれほど至って普通な死生観だったりもします。

大人であればたいていの人は伴侶でなくとも愛する人を亡くすという経験をしていますので、考えさせられるし、その辛い経験の最中にいる方はきっと元気付けられる作品だと思います。
そして浅野忠信の浮世離れした感じと、深津絵里の儚げさがとても良かったです。
40すぎてまだなお可愛らしいって凄い。
脇役もかなり個性派揃いですが、蒼井優と小松政夫は特に印象に残りました
深津VS蒼井の3分間ワンラウンドマッチで、生々しかった。

で、原作に忠実な作りなのかといえばそんな感じではなく、監督は「回路」や「叫」の黒沢清なので、ホラーっぽい画面の作りになっていくわけです。
急に黒沢テイスト出してくるので少々面食らいましたが。
でも原作読んだときと同じ気持になったので、そこまで別物ってわけじゃないけど、空気感なんかは別物です。

岸辺の旅 湯本香樹著 (文春文庫)
原作小説。コッチのほうが好きです。

神奈川や千葉で撮影されたようです。






こちらの予告編0:21~ 駅は御殿場線谷峨駅です(神奈川県足柄上郡山北町)


出典:wiki
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