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渋谷 綾野剛×佐津川愛美 渋谷に集まる少女たちの心の傷

映画「渋谷」は写真家藤原新也の同タイトルフォトルポタージュが原作で、劇中の少女たちの写真はこのフォトエッセイ集のものです。
風俗の世界で生きる少女など、藤原氏が渋谷で交流した少女たちの写真と、「なぜ少女たちは渋谷に留まり続けるのか?」ということを追ったものですが、同時に少女のたちの危うい心も描いています。
映画はドラマ仕立てになっていますが、テーマは原作と同じです。
78分という短め尺の小作品ですが、内容がとても濃く、思っていたよりもずっと良い映画でとても心に残っています。
2009年の作品で、ブレイク前の綾野剛、大島優子、斎藤工などが出演しているところも見所です(斎藤工はホントにチラリですが)
カメラマン水澤(綾野 剛)は、渋谷の少女たちを撮り記事を書く仕事に行き詰っていた。入り込まなければダメという編集長・栗山(石田えり)の言葉を、理解できずにいたのだ。そんな折、渋谷センター街で「死んでもいいじゃん!」と切り裂くような声を聞く。それは、母親を突き飛ばして走り去る少女の後姿。水澤は咄嗟に後を追う。少女は“ユリカ”(佐津川愛美)として風俗店で働いていた。化粧っ気のない少女の顔で、「ココにいるとすごい楽なの」と淋しげに微笑む。水澤は写真を撮らせてほしいと頼む。ユリカに宿る母親の影・・・・・・、儚く揺れるユリカの瞳に見えたものは?!---movie walker


原作がルポだからか、少し前の渋谷という街の一面を切り取ったドキュメンタリーを見ているようでした。
渋谷に流れ着く少女たち~風俗、というのは割とよくあるパターンのお話なんですが、アプローチがとても真摯で、とても引き込まれてしまいます。
一昔前の風俗だと、借金抱えてだとか、親が筋の悪いところから借金をして、その肩代わりに・・・という金絡みの問題であるのがお約束だったと思うのですが、ユリカが抱えているのは心の問題、というのが今っぽいと思いました。
母親の過干渉、歪んだ愛情により、心が壊れてしまった少女を佐津川愛美が演じているんですが、とても痛々しげで切実で悲しくて、引き込まれました。

そんなユリカと母親のすったもんだの場面にたまたま居合わせたカメラマンの水澤は、職業上興味を持ち、彼女が働くヘルスでユリカを指名し、母親との関係を尋ねます。
ユリカが水澤に自分の身の上話を打ち明ける・・・というだけの内容なのですが、このシーンは水澤とユリカが狭い風俗の部屋で感情をぶつけ合うシーンで、すごく見入ってしまいました。

ユリカみたいに”いい娘”を家で演じるように、父親は”いい父”、母親も”いい母”を演じているようなところが大なり小なりあると思いました。
学校では”いい友人”を演じ、職場では”いい上司””いい部下”を演じ・・・大人の場合は「一体自分はなんだろう?」と考えるいい機会になったりもしますが、子供は??
ユリカのように自分を痛めつけちゃうのかな・・・心が痛みます。

一方水澤も、自分仕事で煮詰まっていて、自分を出せていない。
だからユリカが気になったのかな、と思いました。
そんな2人の人生の一瞬の交錯を描いています。

そして水澤を演じた綾野剛さんは、藤原氏を投影する役で、彼のカメラを通して渋谷の街や少女たちを撮る役です。
彼の寂寥感のある佇まいは、とても似合っていたし、立ってそこにいるだけで色気があるんですよね~!

あと、原作もそうだったんですが、ユリカの母親(松田美由紀)については何も描かれていません。
ユリカの心が壊れた要因は母親にあるので、どうしてもなぜ母親が壊れてしまったのかということが気になりました。
こういう少女の問題の延長線上には、親になりきれない親がいるのかなぁ、と。

あと特筆すべきは、チョイ役でしたが確かなリアリティと存在感を残した大島優子さんです。
自らの体とひきかえに一夜の宿を探す少女役ですが、あっけらかんとしているが痛々しい・・・そんな難しい役をほんの数シーンで表現されていました。

渋谷の街中での撮影は多分ゲリラだと思うのですが、お芝居している役者さんやカメラをガン見して通る通行人のとかもいるんですけど、そういう人たちはどんな気持で渋谷の街を歩いているのかなー、とか思ってしまいました。

淡々として空虚感のある映画です。


■『渋谷』DVD&原作ノンフィクション
   




こちらは渋谷センター街。今はバスケットボールストリートとも言うらしい。
ロケ地は渋谷なので適当に渋谷の写真はりつけていきます。



センター街


センター街からスクランブル交差点


渋谷のドンキーホーテ前







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