原作である浅倉卓弥の小説は『このミス』大賞作品にもかかわらずミステリー要素ゼロ、という特異な受賞作です。
しかし小説としては大変おもしろくて、号泣必至のファンタジー小説です。
映画では、敬輔の高校の後輩である真理子により大きなスポットが当っています。
暴漢に襲われる親子を助けたことで、左手の薬指の神経を断裂してしまった如月敬輔(吉岡秀隆)は、ピアニストの夢を断念した。しかし敬輔は、暴漢から救った娘の千織(尾高杏奈)が持つ天才的な音楽の才能に気づき、彼女の美しいピアノ演奏とともに日本各地の施設を慰問して回っていた。そんなある日、誰よりも二人の訪問を心待ちにしていたのが、海に浮かぶ島にある 療養センターで働く岩村真理子(石田ゆり子)であった--cinema today
この映画の見所は、役者さんたちの熱演だと思います。
吉岡さんと石田さんが熱演なのはいつものことながら、千織役の子役、尾高杏奈ちゃんが一番の難役かもしれません。
なんと、自閉症児童である千織と大人の女性の2役ですから。
大昔の映画だし、有名小説なのでネタバレします。
東野圭吾の『秘密』みたいに中身が入れ替わってしまうお話です。
千織という自閉症でサヴァン症候群の少女と、真理子というセンター職員の心が入れ替わります。
あるきっかけで、真理子は意識不明の重態となるが、真理子の心は千織の体に入ってしまい、千織の心は真理子の体へ。
散々使い古されてきたネタなのですが、小説では敬輔の絶望と再生の物語なので泣けるお話になっています。
映画では敬輔と真理子のラブストーリーがメインです。
「絶対泣くぞ!」とものすごく気合入れたら泣けると思います。
尾高杏奈ちゃんの石田ゆり子化が素晴らしかったです。
そして吉岡さん、こういう大きな悲しみを抱えている役がとてもお似合いです。
ロケ地は下関市の角島という日本海側にある島です。
山口県の北西端だそうです。
あとは、北九州市の小文字山展望台です。
○角島大橋
引用:Wiki
○角島灯台
引用:Wiki
住所:下関市豊北町大字角島2343-2
○大浜海水浴場
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