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半分の月がのぼる空 池松壮介×忽那汐里×大泉洋



好きになった子が不治の病だとか、「ネタに困った時は難病、さあ!みんなで泣きましょう!」みたいなな感じが正直苦手です。
ですが、柄本時生さんが伊集院光さんに強くおすすめしていたので見てみることに。
原作は橋本紡のライトノベルだそうで、しかもベストセラーらしいのですが、知りませんでした。
アニメにもなっているようです。

高校生の裕一(池松壮亮)は、入院先の病院で心臓病の美しい少女・里香(忽那汐里)と出会い、彼女のわがままに振り回されながらも、次第に惹(ひ)かれていく。里香も外の世界を見せてくれる裕一に思いを寄せていくが、二人が入院する病院の医師・夏目(大泉洋)は悲しい過去に縛られ、複雑な思いで二人を見ていた。---cinema today


平々凡々の「ボーイ・ミーツ・ガール」。
純愛ものの恋に落ちる1方が難病という設定も平々凡々・・・でも平々凡々も途中まで。
小さい頃から心臓病で入退院を繰り返していて、手術をしないと余命わずかだという里香と、肝炎で入院中だった裕一が出会う。
里香が弱々しい美少女ではなくかなりのツンデレ、裕一が振り回されるという展開が今時な感じはします。
「早く死にたい。」という里香に「俺はもっと長く一緒におりたい。」という裕一。
一方、病院の医師である夏目は心臓外科医とのことだが、自ら執刀した妻を死なせたトラウマから「もう心臓外科医ではない。手術はできない。」と。

正直「セカチューみたいな内容だろう。」ってちょっと舐めた気持で見ていたところ、見事にやられました。
「こんなんあり?!」 ってどんでん返しです。
映像なので「ちょっと無理あるでしょ。」って思わないこともないけど、叙述トリック、しかもかなりの荒業です。
あまりにコロッとやられたため思わず膝を打ちたくなりました。
多分、膝を打つようなシーンではなく、感動のシーンだと思うんですが。
急いで見返してみたら、色んな伏線があり、なんとなく悔しかった(笑)
勘の鋭い方は、多分初っ端からなにか気が付くと思います。

このポスターがトリックなんですけど!

でもこれ、この叙述トリックのせいで、散々手垢のついた難病ものラブストーリーが新鮮なものになっています。
「死」を描いた作品だろうと思いきや、このトリックで「それでも生きてゆくこと」を描いた作品になっている所が個人的にツボでした。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」もモチーフとして出てくるんですが、出てきたときは「なぜこの箇所を?」とよく分かりませんでしたが、後から効いてきて泣きそうになりました。

主演の若い2人、池松壮亮と忽那汐里がとにかくキラキラしていて、泣ける映画だと思います。


■こちらDVDと原作小説です。小説は全8巻
  



ロケ地は原作者橋本紡氏の出身地、三重県伊勢市です。
池松君の伊勢弁、普段あまり聴かない方言で、新鮮でした。
こちらにロケーションマップがあります。
http://tabihatsu.jp/special/hantuki/




○しんみち商店街
病院を抜け出して、バイクで街を走るシーンです。


○虎尾山
引用:Wikipedia




○三重県立宇治山田高校
引用:Wikipedia


伊勢河崎商人館---- 裕一と里香が雨宿りするシーン










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