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百瀬、こっちを向いて。(2013) 早見あかり主演 キラキラ青春群像劇

15年前、僕の初恋は切ない嘘とともにはじまった


「くちびるに歌を」でおなじみ中田永一の短編小説「百瀬、こっちを向いて。」の映画化です。
中田永一は覆面作家(もうばれたけど)で、叙述ミステリーが得意な乙一の別名義です。
この原作、映画化にあたり権利争奪戦になったらしい。
因みに乙一名義のミステリーもかなり悶えるほど切なく、切ない系も得意だと思われます。

そしてこの映画は、映画館でおなじみの「NO MORE 映画泥棒」のCMを手がけた耶雲哉治監督の長編映画デビュー作であり、元ももクロブルーの早見あかりの初主演映画です。
原作ファンですが、意味不明な改変があり別物になっていて、「???」と思うところはありつつ、早見あかりの百瀬に説得力があり、悶えるほど切ない青春群像劇になっています。
っていうか、百瀬の魅力でいい映画になっています。


高校入学以降、パッとしない毎日を過ごしている相原ノボル(竹内太郎)。ある日、何かと懇意にしてもらっている先輩の宮崎瞬(工藤阿須加)に呼び出され、自分の隣のクラスの生徒である百瀬陽(早見あかり)を紹介された上に奇妙な提案をされる。それは瞬が校内で抜群の人気を誇る神林徹子(石橋杏奈)という恋人がいるにもかかわらず百瀬とも付き合っているといううわさを払拭(ふっしょく)するため、彼女とノボルが期間限定で恋人同士を装うというものだった。---cinema today


CM監督さんの映像はTVドラマ監督さんの映像よりもおのおのに特徴があり,
個人的に好みです。
映像が霞がかかった木漏れ日のような質感で、それがまぶしくてほろ苦い青春の日々にぴったりあっています。
それぞれ背後に背負っているものは少し重いものもあるけど、とにかくキラキラビターな感じです。

そして、小説からそのまま飛び出てきちゃったような「野良猫のような」百瀬がとても魅力的な映画です。
やたらとノボル目線の百瀬の横顔ををミドルショットとクローズアップで捉えるんだけど、この横顔が吸い込まれそうに美しい。
そして百瀬を捉えるカメラが、そのまま非モテ男子高校生の心情をすごく表していると思いました。
とにかく早見あかりのなにもかもが素敵な映画です。
百瀬は自己中で生意気なんだけど優しくて不安定で残酷・・・ノボルが好きになってしまうのが見ている側もよーく分かるくらいあかりちゃんがキュートに演じています。


内容はごくごくありがちな実らなかった初恋の話で、青春残酷物語でもあります。
思春期の片思いは一番苦しくて辛くて切ないという話。
そんなありがちで小粒なストーリでも魅せられてしまうのは、やっぱり百瀬の存在感だと思いました(あと原作がいいから!)。

高校生4人はキャラも立って、それほど上手くはなくても光るものがあり、みんなはまっていたように思います。
そしてもう1人ノボルの親友で「人間レベル2」仲間の田辺君がかなりいい仕事していて、印象深い台詞は田辺君の台詞だったりします。
原作ファンの間でもとても人気があるキャラクターみたいなんですが、演じたのはお笑いコンビ””第2PK”のひろみさんも小説からそのまま飛び出てきたような方でした。
ミスドのシーンが原作同様とても印象深いシーンになっていました。



びっくりしたのが、15年後のノボルと神林先輩を演じた、向井理と中村優子があまり違和感を感じないほど雰囲気がにていたこと。
この15年後のノボルは中田永一らしいなぞとき役を、神林先輩は証言者、という感じで、実は重要な役。
大人になったノボルの姿を見て、叶わなかった初恋が現在の彼を作っていることがよく分かり、とても素敵な余韻を持って終わります。

どちらかといえば大人向きの青春映画だと思います。
遥か遠くになった高校時代に思いをはせてしまいました。

      
DVD                 ブルーレイ          原作小説




ロケ地は千葉県流山市です。
こちらに「百瀬こっちを向いて」ロケ地マップがあります
こちらはTwitterからの情報です。


流山北高校
屋上でヘアーカットのシーンは流山北高校の屋上です。


○江戸川河川敷
高校時代のラストシーンの場所です


 ○流鉄流山線社内
 百瀬がノボルの家に行く途中、ダブルデートの計画を立てるシーン





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