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川の底からこんにちは(2009)  監督・脚本:石井裕也  主演 満島ひかり




『川の底からこんにちは』というタイトルで、ホラー映画だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、違います♪
石井裕也監督によるオリジナル脚本の、ユル~いコメディ映画です。
主演は石井監督の奥様である満島ひかり・・・この作品で出会いご結婚されたんだとか。
なんと言っても気になってしまうのが、劇中歌である「木村水産 社歌」です。




2014年4月に消費税が上がったときに、この歌が耳から離れなくなりました・・・
妙な中毒性がある歌ですので、お気をつけ下さい(笑)

一部歌詞:
上がる~!上がる~よ消費税♪ 金持ちの友達一人もいない♪
来~るなら来~てみろ大不況♪ その時ゃ 政府を倒すまで♪ 倒せ倒せ政府♪

これ、あくまでも社歌でございます(笑)
映画の中で、奮起してがんばるヒロインによる作詞作曲という設定です。

この映画の面白い所は、とにかく満島ひかりの強烈な魅力と、また強烈な脇キャラとユルい笑いで、なんてことないストーリーを引っ張りまくっていているところかなぁ、と。
笑いはシュールなので、笑えるところとスベってるところがあって、そこも面白いんですが、コレ計算なんでしょうかね?
とにかく楽しくて元気になるパワーをもらえる映画です!

満島ひかり演じる佐和子は、恐らく何の目的もなく東京に出てきて、なんとなく派遣OLをやっています。
口癖は「どうせ中の下なんですから。」「しょうがない。」で、覇気なんかゼロで、仕事も恋も中途半端で、すべて妥協・・・自称通りの中の下女です。
でもすべてに妥協しちゃうという感覚とか、どうせやってもしょうがない、という感覚は、今の日本においては割と共感できる感覚ではないかと。
その恋人である健一は、勿論微妙な中の下男。
こういう一癖ある役を演じる満島さんはお見事ですが、「満島ひかりサイコー!」となるのはこの後です。

しかし田舎の水辺の町でしじみ工場を経営する父親が倒れ、帰郷します。
一人娘である佐和子が工場を継ぐことになるのですが、工場は倒産寸前。
その上、パートのおばちゃん達は漫画に出てくるようなオバタリアンのようなツワモノばかりで、佐和子はまったく相手にされません。
こんなおばちゃん達どこで見つけてきたんだろう?って思うほど、おばちゃん達がサイコーです。
佐和子の恋人も一緒についてきたんですけど、結局は逃げられたところ、佐和子の中でなにか弾けたのか開き直ります。
思いもよらない開き直り方で、痛快でした。

中の下女が、いい意味で「どうせ自分は中の下女なんですから!」と開き直ったところから這い上がる佐和子が、これまた独特の這い上がり方です。
そしておばちゃん達を前にした佐和子がカマス演説がこれまたサイコーです!
「みんな中の下なんですよ~だから頑張らなきゃしょうがないんじゃない?」という優しいメッセージが込められた映画だと思います。





★DVD


ロケ地は茨城県各地だそうです。

茨城町:(株)野口水産、個沼、ひぬま荘、エコス長岡店
日立市:かみね動物園
水戸市:水戸赤十字病院、マイ・シャトウ見川、焼き鳥 爐

など











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